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私がブログを始めた訳。その経緯①

私は、10年程前新宿のある賃貸の会社に入社しました。

15人程の先輩がいましたが、私は入社して2ヶ月間、
営業(接客)をさせてもらえませんでした。

何をしていた(やらされていた!?)かといいますと、写真撮りだけ。

新宿区、渋谷区、中野区のマンション、アパートの写真を撮ってまわるんです。
地図とカメラを持って、ひたすら歩いて撮って撮って撮りまくりました。

何に使うのかも知らされずに、写真を撮っては地図に番号をふって・・・・・


お陰で、親指の付け根には、まめが出来ては潰れて、出来ては潰れての繰り返し。
不摂生していた体は3ヶ月で12キロも減。(時期は7月~10月の暑い時期)
靴は3週間でだめになり、その後は黒いスニーカーを履いていました。


もともと部屋を紹介する楽しい仕事と思って入社した会社では、そんな仕事ばかりで、いつか見てろよ!!なんて思いながら、足をひきずって、ひたすら写真を撮っていました。


3ヶ月目、同期入社の内残ったのは私だけでした。(幸か不幸か)


4ヶ月目に入って、はれて接客が出来ると思っていた私でしたが、何と接客するお客さんがいないんです

面接時を受けた説明だと、
「月に50人~80人程度接客をし、楽に20人は契約できます。」
「給料は完全歩合で、総入金額の25%、給与は50万円以上が相場です。」

つまり200万円の入金で50万円の給料という計算でしたが、面接時の担当者(当時の上司)から入金額は300万円以上が普通だという説明を受けていた為、月給は少なく見積もっても75万以上だと踏んでいた私でした。
(全く世間知らずでした)


しかし、現実はそうあまくありませんでした。

一般的に賃貸営業というと、来店されたお客様をカウンターで接客し、気に入った部屋を見つけて案内する仕事だと思っていましたが、全く違っていました。

新人の私が、お客様を接客出来るのは、自分でお客様を見つけてきた場合だけ。
来店されたお客様を接客できるのは、ベテラン社員のみ。


会社の場所は新宿駅から3分の好立地でしたので、学生からサラリーマン、キャバクラ嬢にホスト、怪しい方々もたくさん来店され、多い日で一日50組の来場があるんです。

15人のスタッフでその50組のお客様を順番で、接客できるんです。
1人のスタッフが1日3人~5人接客する事になりますので、月の接客人数は80人前後。

しかし、私には、当然そのお客様はまわってきません。


4ヶ月目、次に何を命じられたかといいますと、キャッチでした。
家を探している人を、こちらから探しに行くという仕事でした。

場所は新宿の駅前。

喜んで入社した私を待っていたのは、不条理で理不尽な世界でした・・・

3ヶ月間の写真撮り、2ヶ月間の駅前キャッチ。
(半泣き状態でした。)

ひどい仕打ちだ!!
私は、何度もやめてやる!!
と思っていましたが、

次第に私は、そのひどい仕打ちが、仕打ちではなくなり、やらされている事も忘れて、楽しんでやっている自分に気が付いたんです。
(なぜだか今でもわかりませんが)


歩いている人に声を掛けては、「家を探してませんか?」
待ち合わせをしている人に声を掛けては「家を探してませんか?」

当然最初は、胡散臭すぎて、誰も相手にしてくれません。
「うるせェ~」と足をけられた事もありました。


ある時、何百人といる駅前で闇雲に声を掛けても時間の無駄だ!あまりにも効率が悪い!と思い始めた私は、何か良い方法はないかと考えながら、駅からちょっと離れた所を歩いていた時の事です。

(たぶん疲れて、うなだれていたと思います。)

西新宿1丁目の裏通りで、何かの看板の前で、若い学生風の男女が何やら指をさして、騒いでいるではありませんか?


そうです。それが不動産の広告看板だったのです。

その瞬間私は、背筋がぞくぞくぅっ・・、

  こ  れ  だ  ぁ  ! !

と心で叫びました。
(声には出しませんでしたが、心の声が聞こえた人もいるかもしれませんね!)

これで、駅前キャッチにも終止符が打てる!!!
私はうなり声を上げました。


それは、他の不動産会社の前に置いてある不動産の看板を見ている人に声を掛けるという方法でした。
(今考えれば、簡単な事なんですが)

なぜ今まで、それに気が付かなかったのか、不思議なのですが、
私の会社にたどり着く前に、他の不動産会社の看板を見て、気に入った物件を見つけては、その店にお客様が吸い込まれていくではありませんか!!

(私の会社は駅から3分程度ですが、私の会社までの間に幾つも不動産会社がありました。)


新宿駅周辺には、数百の不動産会社があり、その店の前には、客取り合戦みたいな形で、たて看板やA看板で陣取り、いかに自分の会社がたくさんの物件を扱っているかをアピールしています。

そこに目をつけた私は、他店の看板を見ている人に声を掛けまくりました。
(本当は他店の前での誘引行為はダメなはずです。)

駅前で声を掛け始めてから1ヶ月半ごろのことだったと思います。

それから、私の爆進が始まりました。

声を掛けては、会社に連れて帰り、物件を紹介して、案内して、申込みをとる。

・・・・・・続きは次回・・・・・・


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投稿者: welworks 日時: 2006年11月05日 13:39 |


 

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代表取締役:松野 誠治

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新宿区の賃貸会社勤務後店長へ。その後同区内不動産コンサルティング会社取締役営業部長、大手不動産売買仲介会社を経て、不動産コンサルティングオフィス・ウェルワークス株式会社を設立。

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