ゼロ金利解除と地価上昇で転機!?
昨日、2006年度の路線価が発表され、標準宅地の全国平均が14年ぶりに上昇した事は昨日も書かせて頂きましたが、バブル崩壊後初の上昇ということで昨年から続く地価回復の傾向がより鮮明になりました。
一方、日本銀行が7月にゼロ金利政策を解除し、金利が上昇し始める中で、住宅購入や資産(土地)売却、不動産取引には変化が見え初めています。
その一つが、住宅購入の駆け込みです。
首都圏のある新築マンションの契約率は昨年初旬以降、好調の目安とされる7割を上回っており、その中での住宅を購入するにあたり、「購入を急いだ」という方が約8割。
「購入を急いだ」その9割以上の方が金利の上昇、6割以上の方が地価の上昇をその理由に挙げています。
しかも、その半数以上が「予測してしていた結果」との回答を出されました。
今後もこの金利上昇と地価上昇が住宅購入の駆け込みをより加速させる要因の一つになりそうですが、一方、不動産業者はより高値で売りたいが為に、物件情報を出し渋る傾向が出てくることが予想されます。
当然高く売りたい売主側の心境は読み取れますが、バブル期でもそうだったように、抱え込みすぎる事で、不動産取引での需要と供給のバランスが崩れ、思った以上に高沸しない状況を招くことにもなりまねません。
また、Jリート市場でも金利が上昇することで、利幅が減り、ある法人では上場予定を見送ったり、一部業務停止を強いられたりという状況が出始めました。
不動産取引においては、常にその状況判断と先を読むバランス感覚が非常に大切になってきます。
一部報道等でも、その都度大げさに報道してみたり、例えば住宅ローンの長期固定金利においても、その商品を売ることによって利益を確保したい金融機関の戦略が見え隠れしてます。
何事においても騙されない為には、特にこういう時期に冷静な目を養っておきましょう。
ここ数ヶ月でいろんな状況が考えられますので、その都度報告していきます。
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投稿者: welworks 日時: 2006年08月02日 22:38 | パーマリンク